サッカーを「何」で観るのか

サッカー日本代表がW杯グループステージ最終戦でとった行動で賛否がおこっています。



「フェアプレーポイント」という馴染みのない制度が導入されたことから始まり、ある意味不幸なことに日本代表がその制度の致命的な弱点に巡り合わ せてしまったことが今回の騒動へと繋がっていきました。

大雑把に言うと「1-0で負けでもグループステージ突破出来る日本が、他会場の試合結果に自分達の運命を委ねた」ということです。

負けてもいい、とにかくボールを回して時間を使うという試合展開は一定数の「仕方ない」という声と「見苦しい」という声に分かれていきます。

個人的には「(せめて戦ってるふりくらいしろよ)」とは思いましたが、それはそれで姑息だと批判があったかも知れません。

どうも聞いていると、あのプレーに賛成している方は「結果が全てなのだから、何ら問題ない」という主張のようです。


僕はそう思っていません。


ここに意識の乖離があるのだと思いますが、僕はサッカーを勝負事というよりは、エンタメの一つとしてウェイトをおいているからです。

すごく単純に、今回の日本代表の行動は「面白くなかった」です。
なので、僕は今後の日本代表を応援する気が少し薄れました。
結構、それだけの話なのかなと思うんでよ。  

なので、勝負事なのだからあれはオーケーなのだと言っている人にも何ら反論はありません。
そう主張する方々はそうやってサッカーを楽しんでいるのであって、僕とは目線が違うだけのことです。

とはいえ、自分の意見まで譲る気はありません。

僕はあくまでもエンタメとしてあの行動は間違っていたと思っているし、あの試合が日本代表のファンを減らす行為だと思うからです。
もちろん、決勝リーグで好成績を残すことで新規ファンが増えるという結果もあるでしょう。
どちらが結果的にファンを増やすのかは分かりません。
少なくとも決勝リーグに到達するだけで協会に入るお金という魅力(結果)はあるわけです。

それでも。
やはりあの瞬間においては、ポーランドから点を奪うべくサッカーをしてほしかった。
前がかりに攻める必要は無かったわけです。
当たり前にゴール前はケアしつつ、ボールは相手ゴールを目指すというだけで良かった。
ポーランド自体は完全にゲームを終わらせていたので、あそこからの失点の可能性はそこまで高くなかったと今でも思います。

この騒動に答えはないと思いますが。

僕があの日本代表を応援したいとは、どうしても思えなかった。
選手にも、監督にも罪はないとは思うけど。
僕はあのサッカーを嫌いです。

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