『君の名は。』鑑賞

はっきり言ってしまうと「流行ってたし、見とかなきゃならないという強迫観念」から鑑賞。

過去の新海監督の作品に対して僕は、「すげえ!マジすげえ!。。。でも苦手。。」という印象でした。

例えるなら「超一流のタイ料理」を食べたところで、あの独特の香辛料が苦手なのであれば、結局ぼくの舌には合わないのだなぁと言う感じ。

でも今作は何かの手違いかというほどの記録的ヒットで、「日本人はそんなにタイ料理好きだっけか?」という好奇心からみてきました。

どなたもおっしゃってますが、今作は「新海★ザ★ベスト」みたいな出来で、途中途中でニヤニヤしてしまう盛り込み要素がたくさんありましたね。

(その反面、狙いにきたギャグシーンなどはあまり笑えませんでした。隣にいたおじさまがぼくの分も爆笑されていたので問題ないですが。でも、胸を揉むシーンで爆笑するのはどうかと思うよ、おっちゃん)

総じて言うと、「やっぱりすげえ!今までで一番すげえ!。。。でも苦手だわぁ。。」でした。

これはもはや好みの問題なので、わたくしごときの好みが新海作品レベルに追いついていないという話ですので、それは致し方ないことです。

朝から出勤前に「ピタゴラスイッチ」をワクワクしながら見ているぼくなどは、まだまだ精進が足りないわけであります。

ですが不思議なのです。

ぼくは庵野監督やエヴァがとにかく苦手なのですが、シン・ゴジラは非常に面白かったのですね。

監督が苦手でも作風が苦手でも、それでも面白いと思うことはあるのだなと、庵野監督には全面無条件降伏を受諾させていただいたところですけれども。

「君の名は。」はそのパターンでは無かったのですよ。

理由としてひとつ考えたのですが、作品に向けた心の持ちようのベクトルがちょっと違ったのかなと。

新海監督は今作において「新海らしさ」を一部封じ込めることで、万人向けのクオリティを保とうとした気がするんですよね。まぁそれでも十分に変な作品ではあるんですけどね(笑)

一方の庵野監督は、迷うことなく「庵野らしさ」を一点突破したと思うのですよ。それがたとえ「ゴジラらしさ」を損なうことになろうとも。

その「突き抜け方」がぼくの好みに合ったのだろうなと、思ってる次第ですが。さてどうなのでしょう。

なんら資料やインタビューなどは読まず調べず言ってるだけなのですが。

とはいえ、「日本人の、日本人による、日本人のための作品」がこれほどのヒット作になってしまうのですから、実に喜ばしいことと思います。

アニメーション作品でいえば「かぐや姫の物語」以来の感覚でしょうか。

近年では「ディズニー・ピクサー」に映画の興行収入、規模、ましてやレベルまで突き放されてしまっているように感じているので、「我、アニメとともにあり!」と日本人気質をオリンピックに向けて猛進していただけたらと思うばかりです。

peasemile studio

初めての子育てに奮闘する、ただの日常と些細なドラマを綴っていきます。

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