TOKIO山口さんの結末について

もう数日前になりますが、TOKIOの山口さんがジャニーズ事務所を退社されました。
随分と色々なところで議論されているので今更でもあるのですが、自分なりに考えることもあったので。

ネットなんかの声だけ集めてみると実に様々で、辞めることはないという擁護派や、TOKIOそのものを解散すべしという対局派、「Me too運動を叫んでいた野党はTOKIOも叩けよ!」という空中戦まで起こっています。
どれも本当だし、どれも間違いなのだと思います。

結局のところは被害にあわれた方と、この事件に関わった人物達での最適解をなんとか見つけ出すしかないのだし、外野は外野の人間としての意見を自分なりにまとめるくらいしかないと思うのです。

そのうえで自分の考えとしては
「山口さんの退社はやむなし」です。
つまりは現在の状況と一緒ということになってしまうのですが。

山口さんがこれまでTOKIOとして活動されてきた功績などは当然評価されるべきであると思うのですが、その功績が信頼へとつながり様々な仕事へ と発展していったと思うんですよね。

最たる例が東京オリンピックのキャンペーン活動であったり福島への応援活動で
あったりします。

TOKIOというブランドを信頼してこそのキャスティングであり、大変素晴らしいことと思います。
だからこそ、その信頼を裏切るようなことがあればすべて失うというリスクもあるのだという自覚が足りなかったのでしょう。
芸能人だから厳しくすべきなのか、と言われると僕は「不条理だとは思うが厳しくすべきである」と考えています。

僕が最初に思い浮かんだのは
「福岡海の中道大橋飲酒運転事故」です。
未だに飲酒運転事故で検索するとトップに出てくる痛ましい事故でした。
事件の詳細は省くとして、この事件以降、飲酒運転に対する社会の目が厳しくなったのは体感として分かる部分でもあり、被害者の方の無念が日本全体 の空気として広がったのだと考えるとほんの、ほんのほんの少しだけ報われるなかなと思います。

このように「何か一つの事件」が社会に与える影響というものは大きいものです。
未だ飲酒運転による愚かしい事故は起こっていますが、事件の発生から全体としての意識としてひろがるのは時間がかかるのでしょう。

芸能人の方が何か事件を起こした際、厳しめに罰するべきと考えるのは、その影響を考えなければならないと思うのです。
「ああ、やっぱりこんなことしたらダメだよね」と社会に届くまでの時間、山口さんのこの事件はその社会に対する一つの生け贄のようなものなのかも 知れません。

僕自身、(自分も含めた)社会全体の人間を信用していません。
一瞬だけ反省したらすぐに忘れていまうポンコツばかりだと思っています。
そんなポンコツに問題意識を植え付けるとしたら、このような大きな事件をきっかけにジワジワ広げていくことくらいしかないのではないかと思うので す。

もちろん、逆もあるのと思います。
芸能人が「夢を追いかけるのは素敵なことだよ」「愛って素晴らしいよね」としつこくしつこく言うからこそ、社会全体の空気として広がっていくのだ と思います。
(そういう空気感全体化していくことが良いか悪いかは別の話ですが)

いずれにしろ時計の針は誰にも戻せません。
山口さんも、高校生の方も、僕たちも。
この事件がどのようにジワジワ広がるのかは、もう少し時間がたたないと分から
ないことだと思います。

peasemile studio

初めての子育てに奮闘する、ただの日常と些細なドラマを綴っていきます。

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