TOKIO山口さんの件について
実名を出す場合の任意調べ、書類送検、略式起訴、起訴猶予、不起訴処分の場合
は『肩書』または『敬称』(さん・氏)を原則とする
「共同通信社 記者ハンドブック」より
なのだそうだ。
どういうことかと言うと、TOKIOの山口さんが強制わいせつ容疑で書類送検され
たことについて。
まず、事件の概要については不明な点も多いし、正直なところ「本人と事務所で落としどころを探っている状態」だと思うのでそこに意見はまだない。
ここで考えるのはそこではなく、このような事件が起きた際のジャニーズ事務所に所属するタレントの呼称の問題。
すでにテレビ各局は山口さんのことを「山口メンバー」という呼び方で統一しているようだ。
唯一全国紙では読売新聞が「山口容疑者」と記しているとのこと。
この時点ですでに前述の「記者ハンドブック」の呼び方とはいずれも違っている。
かつて他のジャニーズタレントが逮捕された際に、そのタレントのマネージャーさんが「容疑者という表現を使わないでくれ」とテレビ各局にはたらきかけたことが、今回のこの歪んだ呼称問題につながっていると聞いたことがある。
ジャニーズ事務所とテレビ局のパワーバランスがどうなっているかなど分からないが、現実として「山口メンバー」いう呼称で統一されている。
これだけははっきりと言える。
まったくもってナンセンスだ。
例えばツイッターなどを見てみると「山口メンバー」と嘲笑気味に呼び合っていることがよく分かるし、ネットニュースなども大手新聞者などが出している記事を除いては「メンバー」という呼び方を遠回しに「バカらしくね?」と揶揄しているようにも感じられる。
この違和感こそが山口さんに対してマイナスになっていることくらい事務所は把
握しているはずだ。
それでももう引き返せない事務所のメンツというものでもあるのだろうか。
それこそ本当にくだらないことである。
今回、山口さんが「具体的に何をしたか」など知りたくはないし知るつもりもない。が、「何かはした」のは本人も認めているようだし、その分の反省と謝罪は被害にあわれた方に誠意をもっておこなわれるべきだろう。
ただそれと報道における呼称とはまったく関係のないことである。
記者ハンドブックにならうなら、堂々と「山口さん」と言うべきであるし、テレビ局の判断次第では「山口容疑者」と呼べばいい。
報道の意義が「よりよい社会をつくるため」だと思うのであれば、あらゆる事件に等しく真正面から対応し、問題意識を視聴者に投げかけるべきだ。
決して「メンバー」などという逃げた対応ではなく。
最近連続して「強制わいせつ」や「セクハラ」などの事件が立て続けに起こった。
誰かの顔色や事情をうかがって不平等な報道していることは本当に 異常であり情けない。
いかなる人物が、いかなる事件を起こしたとして、それら全てを等しく報道することを望む次第である。
そこを改善できない限りは大手マスコミにたいする呼称自体がいつまでたっても「マスゴミ」のままになってしまうだろう。
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